静かに後ろをふりかえれば 陽ざしはじける道 無邪気にはしゃぐ思い出達が 遠くのびてゆくわ こんなにあなたと歩いたのに ひとつになれなかったね 頬を包む手が 冷たく凍えて Ahくちづけがほどけてゆく 曲がり角蜃気楼 あしたの朝あなたが 鳥になっても星になっても 私はひとり 青葉の薫りがまぶしすぎて ひざをすりむいたの 涙で赤く滲んだ日々も いつかセピアになる こんなにたくさん歩いたのに ゆくさき果てないのね 季節をめぐって 恋しさ手にして Ahせつなさも身につけてく 曲がり角蜃気楼 秋風に流されて 重ねたまなざしが あとをひくふたり 曲がり角蜃気楼 かすんでゆく私が 花になっても雪になっても 思い出してね