貴方が注ぐ果実酒と ひとり飲み干して眠れば 咲き乱れる万華鏡 私と云う名のアンゴウ 解き明かすなら今宵ふたりは 何処にもいない迷い子 時じき花びら秘するは幻 十二階のうた夜明けの果て 通りゃんせするのでしょう 通りゃんせするのでしょう 貴方が継ぐ血のいろは 櫻の樹だけが散っている 刃毀れしただんびらに 滴る呪縛の目隠し 愛されたなら何もいらない いたずらに舞う踊り子 星ふる奈洛に崩れる盤上 十二階のうた道化の影 忘れたゆめ思い出す 忘れたゆめ思い出す こわいながらも差し伸べた手 何処にもいない迷い子 解き明かすなら愛されたなら ふたりはひとり戻り子 時じき花びら投げ出す両手に 十二階のうた世界は今 忘れたゆめ思い出す 「ワスレサセテ」 時じき花びら秘するは幻 十二階のうた戯れさえ 逆まわりするのでしょう 人形たちは 通りゃんせするのでしょう