或る日 目が覚めたなら うつる景色の中の 絵空事を信じて 誰かの言葉よりも 若しも 此の世界から 剥離された時には ぼくのこと思い出して 銃声よりもつよくさ きっと いないいないの神さま めかくしするよ神さま 雨がふる 雨がふる 頬を伝う涙 さよなら いないいないの神さま やくそくするよ神さま 雨がふる 雨がふる 見棄てられた時計 回して ぼくらは手を伸ばす それでも歩みたい 夜毎 綴る手紙を 破るような仕草で きみのこと傷付けた 天使よりもやさしく 若しも 嵐が来たら 季節はずれた花が きみの名を呼ぶだろう 舞い散るようなはやさで ずっと いないいないの神さま めかくしするよ神さま 雨がふる 雨がふる 凍りついた滴 ひとひら いないいないの神さま おぼえていてね神さま 雨がふる 雨がふる ひび割れた温もり 壊して ぼくらを分かつもの それでも愛したい 脱げた赤い靴は 今は何処にあるの? 逃げた青い鳥は 今は何を歌う? 今も いないいないの神さま めかくしするよ神さま 雨がふる 雨がふる 何の衒いも無い 命が いないいないの神さま やくそくするよ神さま 雨がふる 雨がふる 奪うことも忘れ 流れて ぼくらは続くだろう 消せない色のように