あの丘にいつしか漂う 噎せ返る赤き死の香り ただ 焼き尽くすように 君に焦がれ 満たされぬ想いはいつも 狂おしい呪縛を呼び覚ます ただ まぼろしのように 待ち続ける 咲き乱れる花よ 血塗れた恋人よ 散り急ぎし丘に 無垢なる魂を 捧げては逝く この瞳の中に 刻み溶かして 花の色は赤く いま清らに 烙印を押されし者たち 絡みつく失くした翼 ただ いとおしむように そっと閉ざした ただ うつろいゆく時に 影を落とし 咲き誇れよ闇に 血染めの贖罪よ 審判は下り すべての咎は消ゆ 咲き乱れる花よ 血塗れた恋人よ 枯れることを知らぬ 不変の魂を 捧げては逝く この消えない楔 運命は絶え 花の色は赤く 炎と燃え 花の色は赤く あぁ清らに