少年エンデ Vocal/Lyric:みちか Song/Arrangement:小熊座 Illustration:水那瀨 アカシアの景色の向こうに 舞い降りた春が 透明な冬の日を連れて 路地裏に消える 大きな声出さないて 小さく指切りしていつも 高い高い雲に乗って 自転車漕いだつま先から 錆びかけの齒車 巻き戻し君をさがす 永い永い本の背に 止まる指が開く扉 鍵かけた頁を めくるたび君をみつける 枕木にもたれて歌えば 懐かしい街が 見えてくる傷ついた瞳にも ささやかな意味が 大きな手でつつんだ やさしさ目隱しいつも まわるまわる車輪の下 轍はチョコレイトレル 知らん顏の兵隊さん 鳴らない汽笛を聽いた 永い永い針の夢 進んだ線路の時間 文字盤に映して めくるめくる旅を続ける 先の尖った三日月 忘れられた星の座標 屋根裏に隱して 天窓に影が踊る 永い永い本の背に 止まる指が開く扉 鍵かけた頁を めくるたび君をみつける まわるまわる針の夢 刻んだ宇宙のかけら 蕾の扼り子いま めぐるたび君をみつける 終···