闇にさすらう幻は 黒き帳をはためかせ 星の天幕 吹き抜ける 破れかけた憧れの 地図は黄砂にかき消され 星のたましい こだまする また逢える日を 狭間の刻を 羅針にふれた 指が掴む夜の果て また出逢うなら 弓張り月の 錆びれた弦を 鳴らし歌う調べ 焔ゆらめく古に 滅びた国の末裔よ 星の小隊 すれ違う 加護なき馬は嘶いて 悲壮の夢を響かせる 星の大地 引き裂かれ 星のたましい こぼれおちる 煌めく天の 神話の御代に 生まれ流れて 去りし者の傷跡にも 名もなき砦 孤城の君よ 砂の旅路に いつか出逢う日まで きっと また逢える日を 狭間の刻を 羅針にふれた 指が掴む夜の果て また出逢うなら 弓張り月の 錆びれた弦を 鳴らし歌う調べ