ある少年のおはなし 白い部屋の白いベッドの上 生まれた頃から外の空気や物は支障を来すようで 無数のコードとリモコン手に持って 部屋の片隅にあるテレビに向けてスイッチを押した ちょっとの差異を棚にあげかごめかごめをしてみたり 急に足出し引っ掛けてせせら笑ったり 間違ってると判っても見て見ぬフリしてみたり 誰かが助けてくれると通り過ぎてみたり 勝手にすればと手放し生きる術を教えなかったり 操りすぎでその声を出せなくさせてしまったり 「お先まっ暗だ」と放ちゆるりと風吹く屋上から ダイブしてみたり ちょっと待って待て!君はまだ幸せに生きる未来を検索中? アットカフェラテ、少しの違いで僕たちは此処に存在しない だって笑止千万、僕たちによく似た数億の可能性を背にし 本日午後四時、僕が此処に生きてるって事はあなたしか知らない 白い顔で白い雲を見つめ 生まれた頃からゆるやかに変わる街並みに目をやって 無数の行動と遮断された関わりと 唯一よく出来た眼でもって世界の姿眺めた 劣等免れるために他人を蹴落としてみたり 三角形の頂点に君臨してみたり 人の良さそうな顔して近づき裏切ってみたり 相手の顔色伺い不自然になったり 定めだからと言い切って何千年も睨んだり きれいに咲いた花畑キャタピラで潰したり 明日ある少年少女に中古の機関銃持たせ 引き金引かせたり ちょっと待って待て!君はまだ幸せに生きる未来を検索中? アットカフェラテ、三度の食事ができるから何にも問題ない だって笑止千万、雨風を凌いでぐっすり寝られるから尚良し 本日午後四時、僕が此処に生きてるって事はあなたしか知らない 笑って頂戴!君はまだ幸せに生きる未来を検索中? アットカフェラテ、こんななりしてますが僕は生きていて幸せです だって笑止千万、久々に喋りすぎて足元がフラフラするの 本日午後四時、お医者様手を貸してちょっとバランスが取れない この物語はフィクションです