[ti:モノローグ] [ar:斎藤一] [00:02.522]時の移ろいはこの世のあらゆるものを変えてゆく、 [00:07.346]桜はあっという間に咲き散っていく。 [00:11.407]川の流れなど、 [00:13.236]決してひとつの場所にとどまることがない、 [00:17.249]激流に飲み込まれれば、 [00:19.481]浮かぶ上がるのも難しいだろう、 [00:22.579]どこへ行き着くのかわからないままに。 [00:27.403]人の間も同じだ。 [00:29.793]世の中が動けば、 [00:31.315]思想もう動く。 [00:33.350]かつて正しいことが違いに成ることもある。 [00:38.380]行き着く先はわからない、 [00:41.427]お前とこうして眺める景色もいつまで残っているか? [00:46.709]誰も知ることはできない。 [00:50.771]この右に差した刀が、 [00:53.311]俺のすべてだった。 [00:56.104]殺すことにためらいなど必要がない。 [00:59.100]それが勤めてあれば、 [01:00.929]敵はもとより半ばであろうと容赦なく斬る。 [01:05.756]この刃は数え切れないほどの血を吸ってきた。 [01:11.88]他人の目に、 [01:12.256]俺の姿がどう映ろうとかまわない。 [01:15.865]日の照らし具合によって、 [01:17.997]影は濃くなったり薄くなったりする、 [01:21.505]日の傾きによって影は長くなったり短くなったりする、 [01:27.752]影がどう見えようと、 [01:30.392]ここにいる俺は俺のままだ、 [01:33.592]何も変わらない。 [01:35.623]ただそれだけのことだと。 [01:40.95]しかし、本当の俺はそのほど強い人間ではなかった、 [01:44.768]もともと信じるものを見失うのがもっとも怖かった。 [01:50.810]俺はこんなにも簡単に揺らいでしまうのだと、 [01:54.520]思い知らされた。 [01:57.616]あの時選んだ道も本当に正しいったかのかと、 [02:04.318]こんな風に思い悩む俺の姿をお前にも見られたくなかったのだが、 [02:11.123]それも杞憂だった。 [02:15.900]そうして、お前が笑っていると、 [02:18.897]何ゆえこんなに心強いのだろうな? [02:22.705]お前がいてくれるおかげで、 [02:25.96]俺は違ってないのだと信じることができる。 [02:29.57]そう、すべてはお前が解決してくれるのだな。 [02:35.100]お前はすごい。 [02:37.690]もし叶うなら、 [02:39.619]もうしばらくこのままでいさせてくれ<4669,-163585,0>。