[00:45.990]「今はもう昔の…」と [00:51.230]御定まりの口上で奏(うた)う [00:58.010]傾城(けいせい)が華と呼ばれし妓(ひと)の唄 [01:04.800]艶(あで)に三味ひとつ [01:24.990]「あれ見やれ」と太夫の [01:27.800]道中誰ぞの声がすりゃ [01:31.100]黒山は傾城が簪(かんざし)の [01:33.700]揺れるを聞くが為 [01:36.000]今宵 [01:37.500]一切り千両 [01:39.200]高嶺の華なるに [01:41.800]見合う夢なれば [01:43.800]もっと近う寄りや [01:45.800]誰と思(おぼ)しかや [01:46.900]衣(きぬ)やるゆえ [01:48.500]人形(やや)と遊ばれませ [01:52.100]絢爛なる街で傾城はたおやかに笑う [01:57.200]そは誰(た)が為何が為 [01:59.400]阿弥陀さんさえ知る由(よし)もなし [02:03.800]流言(りゅうげん)嗫かる [02:06.500]傾城小指交わせし男(ひと)ありと [02:10.000]身請けに首振らずは [02:11:900]其(そ)が約束(まぼろし)を追う為という [02:15.900]幾夜 [02:17.500]夢に花売れど [02:18.500]汝を手折(たお)らせや [02:20.900]忘れ路の君よ [02:22.900]早(はよ)う後宮入(ちこうよ)りや [02:25.000]欲しと思(おぼ)すなら 領地(くに)やるゆえ [02:27.900]小指(あかし)くだしゃりませ [03:20.800]傾城の幸せをいったい誰ぞが決める? [03:26.500]現実(まこと)か約束(まぼろし)か [03:28.800]阿弥陀さんさえ知る由もなし [03:32.990]笑みの裏に隠す傾城が素顔誰ぞ知るや [03:38.900]絢爛なる街で華呗うは今や三味ひとつ