冬が近づく ある晴れた朝 日向でまどろむ小さいキミは 少し冷たい 風におくられ 遠くへ遠くへいったんだ まぶた閉じて 浮かんだのは キミと初めて出会ったあの日で 外は寒くて キミは震えて 小さくまるまってたね たくさんの幸せが あの日から 生まれたよ かけがえないものを 小さな体で分けてくれた 風になびいたカーテンに そっとかけよる軽い足音 振り向くソファーの背もたれに くつろぐキミはもういない ひとつひとつ 積み重なった どうでもいいような小さいことが 胸の奥で まあるくなって 涙と一緒に落ちた 名前を呼んだけど しっぽはもう動かない 抱き上げた体は 昨日と同じでやわらかいのに ひとりといっぴき寄り添って キミといたのは暖かい日々 いままでずっとありがとう もっと一緒にいたかった 涙が止まらない 止まらないの 風になびいたカーテンに そっとかけよる軽い足音 聞こえる気がして目を閉じて キミは今頃あの空に la la la la la