ぎりぎりの悪あがきして 指先だけをからめてた 記憶の共有で広がる官能も 今となっちゃ食べカスの残骸 甘い体温と時間と未来 すりあわしてたのに 君の目に映るあたしは まぎれもなく無色に近くて 淡く 浅く 蒼く 遠い にぶい過去の記憶 ぐずぐずとふり続く雨 さびしさはまだ夢のまま 無性に欲しくて泳がす右手 憂鬱濡れる生温い倦怠 つないだ指 途切れてく声 剥がれてく匂い じわじわと胸の疼きは 音を立ててあふれて もつれたまま現在を呼吸して こぼれだす涙 思い出は触ることはできない ただ汚れたガラス越しに眺めるばかりで 甘い体温と時間と未来 すりあわしてたのに 君の目に映るあたしは まぎれもなく無色に近くて 淡く 浅く 蒼く 遠い にぶい過去の記憶