あなたのことを思うと ほんの少し胸が痛むのは まだ燃え滓が心の 底の辺りに残っているから 見慣れた道端に 溶け忘れて光る雪 一日が、一月が、一年が過ぎて、 また流れて行くけど あなたがそこにいるだけで、 とても優しくなれたの あなたの腕は温かで、 とても静かになれたの 冬から春へと向かう 晴れた午後に花びらが踊る 一瞬で消えるために降る 儚い雪のような思い出 二人でいることが当たり前だった日々が 思うより特別な季節だったんだと 後になって気がつく ここにあなたがいるなら 笑おうとして泣くだろう もしもあなたに出会えても 遠くからそっと見送ろう あの頃と現在(いま)の間に、見えない亀裂があるから まだ一人では渡れない あなたがそこにいるだけで... あなたの腕は温かで、 とても優しくなれたの 手のひらから飛び立ってく 思い出をいま見送ろう ☆°.·∴終わる°★. ☆° ∴·