風の囁きは 永久(とこしえ)に いま 触れた息吹は最後の唄 怒り憎しみが 宿るのは また 泥に塗(まみ)れし 心の中 遠い空にその手掲げ 脈をうつ樹々は 迷いもない強さの果てに何思う その声をひそめてうたうのは 儚き夢でも くり返す命は 今も 闇を灯すから どんな言(こと)の葉(は)も 叶わぬは そう 大地に響く無言の音 救いの糸さえ 掴めずに ほら 棚引く雲が嘆いている いつか海に投げた折り 教えて欲しい 争いの中 見失った眼差しを この空に芽を吹く命には 宿命(さだめ)があっても 散ることを恐れず咲いた あの花のように この空に芽を吹く命には 宿命(さだめ)があっても 散ることを恐れず咲いた あの花のように その声をひそめてうたうのは 悲しみとしても くり返す命は 今も 闇を灯すから