日本には四季があり 四季にはそれぞれ色があり 色に似合いの生活があって それも誰もが楽しんだり 愛したりしてたんだと おばあちゃんかな おじいちゃんかな 聞かされたことがあるのです わたしは 心が乾くと そんな話の一つ一つを 絵本をめくるように 思い出すことにしているのです 桜前線 北へと上り 三日 したなら花開く 春はうれしい 日本の春は 人の心を あたたかくする 好きです 好きです 好きです 日本 わたしが 生まれて 愛したところ 線香花火に 額を寄せて 語る 小さな夢の数 夏はうれしい 日本の夏は 照る日曇る日 想い出づくり 好きです 好きです 好きです 日本 わたしが 生まれて 愛したところ 山の紅葉が 下までおりて 帰る 子供の背中を染める 秋はうれしい 日本の秋は 窓の明かりが 恋しく見える 好きです 好きです 好きです 日本 わたしが 生まれて 愛したところ 瓦屋根には 朝日に映える 十日 遅れの初雪が 冬はうれしい 日本の冬は 頬の真赤な娘(こ)が走る 好きです 好きです 好きです 日本 わたしが 生まれて 愛したところ 好きです 好きです 好きです 日本 わたしが 生まれて 愛したところ