男度胸の 人生を 土俵ひとすじ 生きてゆく おれは角力の 鬼になる 想い出すまい 故郷のことは 晴れて锦を 饰るまで “姐さん…わしはあんたのような亲切な人に出逢った のは生まれて初めてだ 姐さんのご恩を忘れぬため に わしが出世して幕内に入ろうが三役になろうが 横纲を张るまでは どんな事があっても 驹形茂兵エで押し通します” 利根の川风 身に沁みて つくり笑いの 日を送る 繻子のだるまは 七転び 八起き浮世も 舍てばちなれど 花の情けは まだ枯れぬ “お鸢さん…达者で何よりでござんした 十年前は一方ならねえ お世话になって… あの时 约束したように大手を振って姐さんの前に出られた 义理じゃござんせんが一目だけでも 无事な姿を见た 上で お礼の言叶を云いてえと耻をしのんで寻ねて まいりやした… 姐さん…想い出しておくんなすっ たか十年前の取手の宿のあびこやで くし かんざ しに きんちゃくぐるみ恵んで贳った姐さんに 见ていただく これが驹形茂兵エの しがねえ姿の しがねえ姿の…土俵入りでござんす” 化粧まわしは 梦の梦 今は素袷 三度笠 西に东に 渡り鸟 谁に见せよか 驹形茂兵エ 一本刀の 土俵入り