[00:11.74]罅(ひび)割れた嘆きも 潰えぬ祈りも [00:17.38]霧の中に かき消されて [00:22.86]心を探っても 確かめてみても [00:28.49]翳(かげ)のように 擦り抜けてく [00:33.96] [00:34.00]閉ざされた この世界を [00:39.28]いつの日にか 救い出して [00:47.75] [00:53.82]仄明るい 水晶の森に [00:59.07]銀色の鱗(うろこ)が降り積もる [01:05.05] [01:05.14]白磁の月 深遠に浮かべ [01:10.39]哀しみを胸に宿した [01:17.02] [01:17.06]遥かな水面を 撥ねる虹魚(にじうお) [01:22.59]冷たい自由を 明日に翳して [01:28.26]二人は此処で 何を見上げてる? [01:36.01] [01:36.09]どこまで叫んでも 切に望めども [01:41.65]白夜色の蕾のまま [01:47.18]咲き誇ることさえ 散ることさえなく [01:52.86]夢のように 愛(かな)しいだけ [01:58.09] [01:58.36]張り詰めた 水の底で [02:03.76]あなたの手を 握り締めた [02:10.63] [02:23.81]廃れ果てた 想いの柩(ひつぎ)を [02:29.10]淡色(あわいろ)の貝で 飾りつけて [02:35.02] [02:35.07]青磁(せいじ)の間(ま)に 並べた泪は [02:40.28]翅の無い花の幻想 [02:47.02] [02:47.06]眠れる光が そっと照らすは [02:52.58]静寂揺らめく 刻の旅人 [02:58.31]少年はなお 永遠に焦がれ [03:06.00] [03:06.01]どこまで歩いても 決して掴めない [03:11.64]幻だと知っていても [03:17.18]しなやかな鎖を 硝子の虚実も [03:22.85]痛みさえも 抱きしめてる [03:28.07] [03:28.60]どこまで叫んでも 切に望めども [03:34.13]霧の中に かき消されて [03:39.69]心を探っても 確かめてみても [03:45.32]翳(かげ)のように 擦り抜けてく [03:50.85] [03:50.89]鈍色の瞳の奥 私だけを映していて [04:03.22]