[00:00.00] [00:00.80]彼女は今日も種をまく [00:09.47] [00:12.39]魔女狩り [00:19.20]収録:幼蚕文庫 - ひとり芝居 [00:22.52] [00:29.33]愛しい人が居りました [00:32.65]あの人も今は墓のした [00:36.00]わたしを置いて墓のした [00:39.46]まみえることもかなわない [00:42.43] [00:42.90]人も世界も色を変え [00:46.32]わたしだけが変わらない [00:49.76]愚かで夢見がちな侭 [00:53.19]古びた恋慕も捨てられず [00:56.12] [00:56.63]迫り来る足音 [00:58.29]木炭と錆のにおい [01:00.03]変わらぬ彼女を裁く為 [01:02.54]世界が揺れる [01:03.47]花煙る春 草木しげる夏 [01:06.92]甘く実る秋 森が眠る冬 [01:10.26]世界は急ぎ足 歩めない彼女 [01:13.72]人々は叫んだ ”あいつは魔女だ!” [01:17.06] [01:31.08]肌に喰い込む鎖 [01:32.55]神様の炎に焼かれても [01:35.29]あなたのもとへいけないのですか [01:37.20] [01:37.70]罵声の響く広場 燃えさかる広場 [01:41.16]我先と火を注ぐ 時代の操り人形 [01:44.55]甲高い叫びが 晴れた空に消える [01:48.00]火種がなくなれば ”もう誰も居ない” [01:51.32] [02:16.76]二度三度まばたく うつろな睫毛の羽音 [02:21.12]四度五度きしんだ いびつな骨のリズム [02:25.91]柔らかな灰を退け 白く伸びた腕 [02:30.13]彼女の声が鳴いた ”わたしは生きている” [02:37.25] [03:08.20]彼女は今日も種をまく [03:14.35]いとしい季節を見送って [03:20.78]変わらぬ彼女の物語 [03:27.19]いついつまでも続くでしょう [03:33.35]