夏も終わりに近づく頃 入道雲も朱く染まり あの遮断機の前では また明日と 手を振る 路地裏の陰を踏んで歩く 静かに伸びていく影 あなたの背中にこれ 惹かれちゃいけない 二人でいるときの優しさ 離れているときの寂しさ わかっていても 心は正直に色を変えてく 今の私にはごめんね、しか言えない 涙なんかいらないのに 人ごみに今は紛れて この気持ちも薄れてしまえばいいのに 香水嫌いなあなたの 優しい髪の香りを 夕暮れに溶かしてしまおう 何度思ったろう 会いたい、の電話の一言も そっと握ってくれたその手も わかっていても 心は正直に弱さを見せてく 心 今の私にはごめんね、しか言えない 涙なんかいらないのに その指輪外れる日まで 待つことができたならばよかったのに 今の私にはごめんね、しか言えない 涙なんかいらないのに 人ごみに今は紛れて この気持ちも薄れてしまえば 今の私にはごめんね、しか言えない 涙なんかいらないのに その指輪外れる日まで 待つことができたならばよかったのに