賛美歌を聞いた 坂道の路地で 不自然に明るい 向日葵が一つ 私を睨んだ その子の頭に 花びらよりも濃い 金髪の真夏 「何だよ」 懐かしい声を 聞いた気がした加減の中 「何だよ、何なんだよ」 同じ台詞を 私の言ってた夏がある 昔の昔の夏さ 歌が消えると 海が聞こえた 気にいる袋が ビールの重さで 無様に弛むんでる 思い出みたいに 飲みだけりゃどうっす いいよあげるけど 忘れないでそれが 不幸せな私 「何だよ」 防波堤の上で 死のうかって言った子が 「何だよ、何なんだよ」 次の日へ生きて 友たちと寝たりした頃さ 最初の悲しい夏さ 波が消えても 声が届いた 「何だよ」 懐かしい影が 路地を歩くよう泣きながら 「何だよ、何なんだよ」 同じ台詞を 私の言ってた夏だった 何度も終わった夏さ 歌が消えると 海が聞こえる 歌が消えると 海が聞こえる 歌が消えると 海が聞こえる