風に舞い散る 紅梅の花 あなたはその手で 受け止めでいた できるもののなら 花びらに なってみたいと胸熱く ひそかい夢みた 十五の頃よ 遠い故里から 大学生で 隣の二階へ あなたはきたの いつも妹あつかいで 喧嘩ばかりをしてだけど 仄かに芽生えた 少女の恋いよ 庭に咲いている 紅梅の花 こぼれて散ては 溜息つくの あまり大好きな願ごと こわれやすいと 知ったのよ ゆく春 惜しんだ 十五の春よ