街角の夢遊病 くらり 倒れ込んだ君を 誰もが追い越してゆく せいいっぱい それぞれの日々 無愛想な人の群れ ほんのわずかな先を 急ぐ うずくまる君には 夢の続きが探し出せない 明日を失った人に 心 痛めるふりで わたしじゃなくてよかった なんて 守る けれど 何を 行方知れずの君を 忘れたように賑う街 立ち止まるわたしは 君の見た夢を探している このまま もし 消えても 誰も気付かないだろう わたしも 遠く 遠く 遠く 逝きたい けれど どこへ 街角の夢遊病 ふらり 短い旅をしたいだけ 引き返すわたしは 君の残した明日を 生きる?