詞:黒崎ジョン 十二歳の夏の終わりに 初めて煙草をふかして 未来がぼやけてゆくのを 心地よく感じた 秋に寂しさを覚えて 下半身が震える度 退屈な男達と 夜を徘徊した 現実と妄想の狭間が快感だった 欲望だけで私に近づく大人達 今日を生きる為の金があれば それでよかった ピアノの音だけが 私を慰めてくれた 私の賞味期限は 十九歳で終わったのよ 貴方に召し上がる 勇気があるのならば 私の腐った箇所も 味わう事になるわ 貴方に召し上がる 勇気があるのならば 人に言えない私の過去に 苦しみなさい 二十歳の夏の終わりに 初めて人を愛した 未来がぼやけているのを 不安に感じた 過去と現実の狭間に 吐き気がする いっそ記憶が 真っ白になればいいのに 今日を生きる為の金なんて もういらない ため息をつく度にピアノに 答えを求める 左手で弾くコードに 右手が追いつかない 不協和音を奏で 自己嫌悪に陥る 腐った果実だけれど 貴方の傍にいたいの 美しい旋律を 弾けるように生きるから 路上に付いた足跡は 雨が消してくれるけど 私が生きた足跡は 誰が消してくれるというの 罪と罰が神様の モラリズムだとしても 私は貴方の事を エゴイストに赤い糸 人に言えない私の過去を 受け止めてください