たくさんの色に満ちた図鑑 それを見てる時は少女のよう でも仕事になると艶やかに笑う 食べ物を受け取ると静かに服を脱いだ なにもかもが狂った世界で きみだけが綺麗なものに見えた きみをどうにかして外に連れ出せたらな そしてふたりで歩けたらそれだけでもういい でもきみはあまりに弱くて 外の空気には触れられない いつかきみは話した 本物の花を見てみたいと珍しく でもどこの地上にだって そんなものはない 夢のようなもの ある日大雨が降り続いた 悪い塵も流されたはずと きみは期待抱いて地上へと続く 長い階段を上ってドアを開け放つ 止めようとした そんなことで 世界は元に戻りはしない きみは倒れてしまう 僕はすぐに抱き上げベッドまで連れていった 眠ってるきみのそばで祈り続ける 造花を作りながら 一面の花畑できみは今も眠る 神様もし居るのならどうか目覚めさせて