深い 深い 霧に飲みこまれた “此処は何処だ 何をしたか” 暗い 暗い 闇をただ独りで 重い足を 引き摺って… 現実は残酷な感情で満ちていた 崩れゆく 人の叫び声だけ 震えてるこの身体 僕が見た惨劇を 受け入れることは出来ず 背を向けた 酷く痛む 傷を誤魔化せずに 指でそっと 押さえ付けた 声を殺し うずくまって泣いた 何を恐れ 消えたのか… 人は皆振り下ろす “粛正”の その剣を 守るべき人の哀しみでさえ 僕はただ眺めてた 壊れゆく光景を 絡みつく風に遮られても ソノ腕ヲ ソノ足ヲ ソノ首ヲ 赦サズニ コノ声モ 感情モ 涙サエ 残サズニ ソノ腕ヲ ソノ足ヲ ソノ首ヲ ソノ意味ヲ 何モカモ 終ワラセル 哀シミモ 残サズニ 消えない感触 消えない… 現実は残酷で 血塗られた憎しみで この耳に聞こえたのは その鎮魂歌 僕はただ 目を閉じた 暗闇にのまれゆく 声はもう届かないだろう二度と…