焔の城 燃えて尽きてしまえば私の心に 鉛の嘘が潜んでいたとわかるでしょう 苦い貴方の欲望を味わうと なぜかしら一人きりでいることが怖くなるの 這うように滲んだ後悔の悲鳴 何が正しいのかと問うことを忘れる 追いつめられたとき掴めるものなら その棘が舌を裂いても私は食らうでしょう 少女 タダ 一人 キリ 覗ク 穴 乱レテ 響ク 声 開カレタ 足ガ 絡ンダ 面影があの頃のお前に 惑わせる手練手管までも重なる 叫んでも恍惚の合図と 跨った私に触れないで もう少女ではいられない 私りすぎているの でも母にはなれない 流れてしまったの そう女でいたいだけ 生きている限り 誰もがそうであるのに 私に許されない 女 タダ 一人 キリ 埋メタ 月 霞ンデ 喘グ 音 閉カケタ 空ガ 焼ケテイル 舞い上がる雪のような火の粉は 城のように咲き誇る焔で この夜が新しい朝と 切り開く勇気を託した 焼け落ちるこれまでの私は 蝋のように醜く爛れて 新しい形にもなれず 止め処なく彷徨いたゆたう