みどり Vocal:茶太 Composed:nk Arranged:ぺ―じゅん Album:みどり/百万の眠り 毛足を撫でるのが風だって知った 「川からの風が強いね」って君が言って ようやくわかった 上のほうでガタンゴトン走り抜ける音がしても 君の声が この耳に届かない訳ないんだ 僕をよぶ合図が聞こえるから 手の嗚るほうへかけていくよ 追い風のむこうに君がいても いつもの やわらかなにおいがするような気がしてる 「小さいから草むらのほうに行くと見えなくなっちゃうね」 って君が言って 僕は小さいんだって ようやくわかった 草むらにちょっかい出してるうちに 君が傍を離れたって そんなこと 少しも不安な訳ないんだ 手のひらを打ちながら 僕を呼ぶ合図 その足元に飛び込むよ 全速力で 追い風が無風になる境界に 僕を纏うような この風になれたら 生まれてから ずっと何も見えなかったこの目に 愛おしそうに語りかけてくれてたって 感じてたよ わかっていたよ 僕がいなくなっかたことを どんな声で語るのかも 僕を呼ぶ合図と同じように 走り出す君に向けて 駆け出すのは 川からの追い風 君と同じ速度で 初めて 君が走る姿を見たよ まるで纏うように 走る君包む風が僕だよ 終わり