ただ立ち尽くした 色彩を忘れた 灰色の世界に呑まれて この心にまで沁みて 降り止むことのない雨に打たれて それでも、生きてた。 神の怒りに 触れた星に 未だ 光(イリス)は現れない Hroptr(ひと)は 救いの子供求め 在りもしない幻想語る 神の怒りを 象る 存在(モノ) 壊れた月に 滲む赤 Hroptr(ひと)は 禍難の子供へと罪を 押し付けた “いつの日か 青空を取り戻すのだ” うわ言を繰り返し 進化をやめた 未来には 何が視える? キミの両目(め)が 映す光景に 何を期待するの? 意味のない死を望むのなら ただ塵芥を避けて 両目(め)を閉じてしまえばいい 過去を 歴史を 過ちだと 全てを打ち消して生きる Svipall(ひと)は 変化を受け入れながらも 拒絶した “いつまでも 青空が見えなければいい” たわ言を胸に秘めて 強く生きた 未来には 何が視える? キミの両目(め)が 映す光景は 何を期待するの? 意味のない生を望むなら ただ塵界を避けて 両目を閉じてしまえばいい ボクの両目(め)が映した 現在を刻んでおこう 意味なんて ボクには要らない キミがつくればいい 意味のある死を期待して 諦めた少女と 意味のある生を期待する 少年の出逢いが 引き寄せる真実を... 皆、立ち尽くした 色彩を奪われ 灰色の世界に生まれて その心にまで沁みて 止むことのない雨に打たれ それでも、生き続けてた。