黄昏の街で 夜を待つ影は ただ 悪意だけ晒して 孤独な少女を 誘う足跡 千の罪を集めた塚へ 誰が名前を呼んでいるのか 声が聴こえるならば いざ 飛び立て 羽の亡き蝶が 夢見る空を 僕が 護れるならば(切り裂きましょう) 残酷な 過去も現在も未来も 涙を拭い去る指で縁の衣 全て 破り捨てよう(舞い散らしても) あの日 此処で出逢った 瞳の奥の面影 求めて 懐かしき月夜 捩じ曲がる枝葉 まだ 識らじと風が吹く やさしいばかりの(薄れる) 笑みなど忘れて(願い) 千の赦し 叶えるまでは 土に埋もれた(君は)私の灯 天の嵐にさえも(地の底で) いざ 逆らう 羽の亡き蝶が 燃える業火は 何も遺さぬでしょう(掴めなくても) 灰となれ 過去も悔いも未練も 虚ろな心へと 刺さる言葉の刃 胸に 受け容されなら(握り締めたら) 朱い雫落とした 瞳の奥の君だけ 捕られる 何処かで羽の亡き蝶が 待ち焦がれるは 遠く儚き背中 届かない想いなどは要らない 躯を貫いて狂う空木の刃 誰を壊すとしても(殺めようとも) 変える事の出来ない 記憶の底の真実 幾度も 羽の亡き蝶が 畏れる空で 永久に闘うでしょう(眠れるように) 潔く 生きることを誓って やがては訪れる永別 最期の契約 傷を 刻みつければ(抉るとしても) あの日 此処で出逢った 瞼の奥の面影 消えない 羽の亡き(羽の亡き)君の内側で