荒波 鎮まる嵐の終わりに 夜明けを望む私は 私を傷つける刃より 消え去ることを恐れた 最后の羽 掴み取る その刹那に崩れ堕ちる躯 手に入れた蝶のゆめに 希い葉える 奇蹟が在るのならば 君が眠る 空へ解き放とう どうか君を守りますよう 未練に染まった泣けない蝶とは 線を数えるすまいと けれど それは愛する涙や 希望の光でもあった 袖を内へ封じられた 無数の魂 さあ 飛び立ちなさい 遠い時代の先で また逢いましょう 指切りした小指は 今も熱く 世界を滲ませる 君が生きる未来の果てを さようなら 綾なす蝶の群れ そしていつか 君が私を 忘れる刻が来ても それは君が幸せな灯と気づきました ありがとう… だから 君が永い人生を 笑顔で終えるまでは 私は また独りで逝きましょう さまよう蝶 探しながら もう一度 天を目指して