[00:11.35]そいつは酷い どこまでも胡散臭くて 安っぽい宝の地図 [00:16.68]でも人によっちゃ それ自体が宝物 [00:21.71]「こいつは 凄い財宝の在り処なんだ」 [00:24.85]信じきった彼もとうとう その真偽を確かめる旅に出るとする [00:31.76] [00:31.86]誰もが口々に彼を罵った 「デタラメの地図に眼が眩んでる」って [00:41.60] [00:41.70]容易く 人一人を値踏みしやがって [00:45.82]世界の神ですら 彼を笑う権利なんて持たないのに [00:56.96] [01:07.09]そいつは酷い出来映えだが [01:09.55]こつこつ地道に作り上げた 自前の船 彼にとっちゃ記念すべき最初の武器 [01:17.27]荷物を積み別れを告げ 朝焼けの海に帆を張った [01:22.16]堪え切れず掲げた拳 響き渡る閧の声 [01:27.31]そいつは酷い どこまでも胡散臭くて安っぽい宝の地図 [01:32.41]でも誰にだって それ自体が宝物 [01:37.25]ホントにでかい 誰もが耳疑うような夢物語でも [01:42.32]信じきった人によっちゃ 自伝に成り得るだろう [01:47.36] [01:47.46]誰もが遠ざかる 船を呪い出した [01:52.26]「願わくば 高波よ悪魔となれ」 [01:57.22] [01:57.32]容易く 覚悟の前に立ちはだかりやがって [02:01.46]夢の終わりは 彼が拳を下げた時だけ [02:09.70] [02:12.18]死に際の騎士 その手にグングニル [02:21.91]狙ったモノは 必ず貫く [02:33.03] [02:51.79]誰もがその手を 気付けば振っていた [02:56.03]黄金の海原を走る 船に向けて [03:02.12]自ら その手で破り捨てた 地図の切れ端を探して 拾い集め出した [03:11.37] [03:11.47]容易く 自分自身を値踏みしやがって [03:15.75]世界の神ですら 君を笑おうとも 俺は決して笑わない [03:23.17]船は今 嵐の真ん中で [03:25.49]世界の神ですら それを救う権利を欲しがるのに [03:36.39]