[00:14.46]砂の海で 錆びたシャベルを持って [00:18.99]まるで闘う様に 夢を掘る人 [00:27.31]赤く燃える太陽に 身を焼かれても [00:33.90]必死で 這い上がろうとする [00:38.62]愛する人の 命に値がついた [00:43.09]そこら中に頭を下げても 足りなくて [00:51.30]「石油でも掘る以外 無いんじゃないの?」って [00:57.90]皮肉を 本気にして飛び出した [01:02.52] [01:02.62]でも 掘り出したのは 長い年月 [01:09.42] [01:09.52]「Sir Destiny、アンタ、人の命を転がして 大層楽しいだろう? [01:20.40]笑えよ 見てるんだろう? この俺がジタバタ踠いてるのを」 [01:33.54] [01:50.74]死んだ街で 夜のドレス纏って [01:55.17]作り話の様な愛を 売らされる人 [02:03.45]誰かの胸に腕に 身を預けても [02:10.03]心は ただ一人を待つ [02:14.70]愛するあの人は 優しく嘘をついた [02:19.28]「二人は大丈夫 明日を信じて待っていてくれ」 [02:26.94]「信じられる要素なんて どこにあるの?」って [02:33.95]思いながらも その言葉を おまじないの様に [02:39.82] [02:39.92]呟き続けた 長い年月 [02:45.68] [02:45.78]「Sir Destiny、アナタでも この気持ちは動かせないでしょう? [02:54.90]幾度目の朝も 変わらず 優しいあの嘘を 思い出してる」 [03:09.82] [03:09.92]夢を掘る人 それを待つ人 [03:15.83]定めよりも 互いを信じていた [03:24.57] [05:40.20]とある街の小さな教会で 優しい長生きおばあさんが 眠りについた [05:53.22]ろくに動けなくなってからも 毎朝 何かを呟いて 微笑んだ [06:04.29]砂の海で 折れたシャベルを持って 作り話の様な 夢を掘る人 [06:16.87]刻まれた皺の奥の 瞳は未だ [06:23.58]必死で ただ 必死で [06:28.61] [06:30.07]掘り出したのは —— …… [06:34.58] [06:35.62]「Sir Destiny、アンタ、俺を見てるか [06:41.53]『もう飽きた』なんて 言わせないぞ [06:46.13]今にも 夢を掘り出して 見事悔しがらせてやる」 [06:59.65]「Sir Destiny、俺の夢って何だったっけ? [07:06.03]何が ここまで俺を動かしていたんだっけ? [07:16.93]大事な何かを待たせていた様な…」 [07:23.59] [07:23.69]夢を掘る人 それを待つ人 [07:29.66]幾つもの夜を 乗り越えた嘘 [07:38.40]