[00:00.00]真昼の月へと [00:04.94]浮かび上がった [00:08.39]真っ白に光る月光虫 [00:15.31]「こころを一房噛みちぎって、届けに行くのだ。」 [00:22.10]と、いうのです。 [00:56.35]真昼の月へと [00:59.66]浮かび上がった [01:03.10]真っ白に光る月光虫 [01:10.03]「こころを一房噛みちぎって、届けに行くのだ。」 [01:17.21]と、いうのです。 [01:23.74]グリグリメガネの邮便屋は [01:30.75]「おれが伝える。」 [01:34.60]と声をかけた [01:37.75]でも、ひらり [01:39.65]飞んでったそのあとには [01:44.77]椨(たぶ)の灰が残るだけでした。 [01:51.64]烟が、また消えた [02:05.21]大人に、ならないんだナァ…。 [02:18.73]响いた想いが、夜を抚でた。 [02:24.97]言叶に成れないまま、 [02:28.96]土に染みて消えるような想いが、音を立てた。 [02:39.04]思い出せるように。 [03:16.70]呗え、踊れ [03:20.19]泣いたりはしないぜ [03:23.88]闻こえるだろう? [03:27.38]戻るつもりは…ないか。 [03:31.17]呗え、踊れ、 [03:33.92]目を伏せたくらいじゃあ [03:40.00]隠せないんだナァ…。 [03:44.44]やがて、想いは渗んだようだ。 [03:50.88]夜をかきわけて、赤い火が灯ったら [03:58.37]せめてほら、响け また今日が来ても [04:05.60]思い出せるように [04:09.43]响いた想いが、夜を抚でた。 [04:14.93]言叶に成れないまま、 [04:18.76]土に染みて消えるような想いが、音を立てた。 [04:29.39]思い出せるように。 [04:39.28]その日を超えられるように。