いつになく 照れながら まっすぐな目で 言ってくれたね それがもし 強い糸なら のばしたって 切れるはずないと 「元気で」 わざと強気に 見送る声が 空港の アナウンスを 押しのけて 聞こえたよ 信じて 離れて 君は待ってくれてる まだ寒い 空を 見上げている 目を閉じ この手を 思い切り伸ばしたら 距離を超えて 君の手に 届くだろうか 慣れてきた 右車線 渋滞は どこの街も同じ 朝のたび 通うデリ ファットマムが 無愛想に応える おたがい ひとりで立って 想ってゆける それが恋と 愛の差だと 今ようやく わかったよ 誰もが こころに 虹をかこうとしてる ほの暗い 空を 渡ろうとしてる 目を閉じ 浮かべた 光りの連続が ふたりをつなげる橋 カタチにしてゆく 迷って 離れて 今僕はここにいる 夢と 少しの 自信だけで 遠くの サイレン ソプラノのエコーで 「ここは異国」と繰り返し告げてる 誰もが こころに 虹をかこうとしてる ほの暗い 空を 渡ろうとしてる 目を閉じ 浮かべた 光りの連続が ふたりをつなげる橋 カタチにしてゆく