紫の靴を脱いで裸足で土砂降りの中 駆け出した君の足はとても無邪気にはしゃいだ 降り出した雨の匂いに心はタイムスリップ 制服の濡れた姿に目を奪われてしまって 強くなってゆく雨音に 気が付けば皆泣いている 遠くの晴れ間にあるはずの 本当の幸せ探す 紫の靴を脱いで裸足で土砂降りの中 駆け出した君の足はとても無邪気にはしゃいだ 華やいだ夜にいつしか眠りを忘れた日々と 曇りがち、でも嵐の前はいつもトキメいていた 風に飛ばされた赤い傘 濡れた髪がただ儚くて 少女の君が生まれ変わる 明日も雨に打たれて 移りゆく日々を重ね傷ついたその瞳に 溢れ出す碧い涙は恋の痛みと寂しさ 紫の靴を脱いで裸足で土砂降りの中 駆け出した君の足はとても無邪気にはしゃいだ 躓き転んで濡れた服 泥に塗れたその姿が 大人の君を予感させる 無くしたことも気付かずに 停電の街で一人暗闇に怯えながら うずくまる君はいない 窓を開ければ眩しい光 降り続く雨はやがて母なる海へと帰り 大地に降り注ぐ雨 君の背に虹を掛けた 青空写すその水溜まり 君は飛び越えまた歩きだす