点、夜の口がまた閉じていく 汽笛の湯気に 猫、歌う讃美歌 あわれむな、僕はここ 東南東わずかに東に骸骨島が沈みます ハロー、今、君にすばらしい世界がみえますか 南風は椰子を揺らし、シリウスは瞬いて あなたは僕のはじまりで、あなたは僕の終わり 街灯はぼんやりと点いたり消えたりした 靴音はこつこつと響いたり止まったりさ シベリア鉄道乗り換え、中野駅で降ります ハロー、今、君にすばらしい世界がみえますか 恋人たちは夢のなか、静かに歌うのでした あなたは僕のはじまりで、あなたは僕の終わり 銀河鉄道の夜に 僕はもう空の向こうに 飛びたってしまいたい あなたをおもいながら 世界はいつもとりかえしがつかなくて 僕たちはいつも思いがけない あたたかいギターは夜を冷やす 曇った君の声は僕を走らせる、走らせる、走らせる 信じますか よどみ続ける愛を ハロー、今、君にすばらしい世界がみえますか 銀河鉄道の夜に 僕はもう空の向こうに 飛びたってしまいたい あなたをおもいながら