確か(たしか)それは遊歩道(ゆうほどう) 煉瓦(れんが)畳(たたみ) 四角(しかく)のパズル(pazuru) 並(な)んで歩(あるく)く僕たちの変わらない帰り道 ぷいっと吹いた夏(なつ)風に 誘(さそ)われて寄(よ)った公園(こうえん)の ベンチ(bennち)で2人いつまでも 終わらない夏(なつ)休み(やすみ) 君が僕に笑ってと言うので ちょっとやってみたけど うつむく横顔(よこがお)の隣り(となり) うまく笑えるはずもなくて 口(くち)笛(ふえ)吹(ふき)ごまかしては ただただ手を繋いでたんだ 言葉よりも僕はそばにいるよと 最寄り(もより)駅(えき)への道すがら 坂道(さかみち)登(のぼ)る足(あし)音(oto)を 二(ふた)つ重ねて歩き出す 陽(ひ)だまりの影(かげ)送(おく)り 手紙を書(か)くよ あの頃(ころ)のふたりに今なら分かるから 発車(はっしゃ)のベルにかき消されたいつかの 夢の続きを 1年2年3年4年と 続く僕らの明日には 昨日よりも少しだけど 確かなものが映るはずさ こっちだよと手を引いては 明日に繋げられるように 言葉よりも僕はそばにいるよと 昨日よりも ほら 近くにいるから