華は遙か 遠くに揺蕩れ 黄泉の姫 ただ独り佇む 柔く霞み 霊のごとく 春の日は 色なく空もなし 墨染め桜の香る彼岸ごしの今 遠き日々は 樹の根元に眠る 浅き夢に 眼を閉じれば 浮かぶ夜 若き日々の想い 扇拡げ 弾幕に遊戯び 風に散る この幸せな日々 彼岸の枝垂れは未だ八分のまま いざ 全き桜 待ち望み集める 遊び疲れ 神社の桜花 友と酒 酌み交わし笑えば 庭師もメイドも主交えながら皆 巫女の力 畏れつつ従う