いつの間にか 鈴虫の音は 雨音に 姿を消す 木陰に身を 隠して少し 瞳を閉じよう ゆうべ見た夢 今もまだ続いてる 東の間の羽休め 傘もささず 私は一人 夕立と ひとつになる 肌に滲む 冷たい汗も 流してくれそう 風に揺れ ただ 雲は流れて進む どこまでも遠くへと 夕立はまだ 空を洗い続ける 足跡を流すように あの人の声 遠くから聞こえてる 透き通るガラス色 青空はまだ 雲の隙間で眠る いつまでも時を止めて