街頭に漂う 怠い甘さ金木犀 喉の奥に張りついて 私を惑わす 気をつけて もうこれ以上 呑み込んで しまわないように 甘すきで死ぬまで 何処にいてしまうから こっちにおいで ここまでおいで そこに行きたいの でもいけないの 繰り返す舐めて 誘惑が笑う 堕ちてゆく私 真夜中の後悔 苦しくて 唾を吐いても 弱さは出てこない 哀しみはなだらかに 続いてゆくのかもしれない こっちにおいで ここまでおいで そこに行きたいの でもいけないの 繰り返す舐めて 誘惑が笑う 堕ちてゆく私 真夜中の後悔 曲がりくねった 夜の底を彷徨い 素足で歩く 探さないで あやふやの優しさ なら欲しくはないのに 堕ちてゆく私 誰も見ないで