作曲 : 寺尾聪 作词 : 有川正沙子 もう今は待つ人もない 午後の切なさが 駆け抜ける 胸深く ゆく宛のない悲しみを 持て余すだけで 振り返る 胸深く 回転扉から つく人 出て行く人 すれ違う 人生は さまざまで 交わす言葉もないままに 右と左に さり気なく 行き過ぎる たとえばあの時に 声を掛けなければ 今頃は やるせないこともなく 再び会えぬ あなたとの優しい日々を 思い出す 筈もない この胸に刻まれた 深い傷跡を 忘れる術があるなら あれほど激しくは 二度と愛せない 何もかも ただ一人 あの日から全て揺らめく 陽炎のように やりきれず ただ一人 もう今は待つ人もない 午後の切なさが 駆け抜ける 胸深く ゆく宛のない悲しみを 持て余すだけで 振り返る 胸深く 回転扉へと 視線を投げかけて 悪戯に 時間だけが過ぎて行き くる当てのない あなた待つ 俺の心を 諦めが塗り変える 思えばあの時に すでにあなたはなく なぜ 俺に何一つ 教えずに 海辺の町で 抱きしめた 切ない日々が 思い出を 締めくくる この胸に刻まれた 深い傷跡を 忘れる術があるなら あれほど激しくは 二度と愛せない 何もかも ただ一人 あの日から全て揺らめく 陽炎のように やりきれず ただ一人