第十九課 インタビュー (前文) 最近、中国へ来る留学生が増えました。 私たちの大学には今アメリカ、 日本、イギリス、フランス、ドイツ、カナダなど 十数か国から来た留学生が 二百五十名ぐらいいます。 今日は大学新聞の記者をしている李さんが 留学生にインタビューをしました。 留学生の多くが中国へ留学しようと思ったのは 中国の文化に興味があったからです。 生活環境については安全だからいいと答えています。 もちろん、 騒音や公害などの問題があるという人もいます。 彼らは中国へ来てからたまに 病気になることもあります。 そういうときには、病院へ行ったり、 大学の医務室で手当てを受けたりします。 留学生は中国人の友達がおおぜいいますから、 ふだんはよく中国語を使っています。 ですから、言葉の違いは彼らにとって あまり大きな問題ではありません。 (会話) 記者:私は大学新聞の記者で、李と申します 。 これ、私の名刺です。 どうぞ、よろしくお願いします。 皆:こちらこそ。 記者:私たちの大学には今、 留学生が二百五十名ぐらいいて、 十数カ国から来ています。 今日は留学生のみなさんに 留学生活についてインタビューをしたいと思います。 よろしくお願いします。 まず、中国へ来る前に中国のことを知っていましたか。 山田:ええ、 中国を紹介した本をいろいろ読みましたから、 中国のことをよく知っていました。 ナンシー:私は中国のことを ぜんぜん知りませんでした。 記者:どうして中国へ留学しようと思いましたか。 佐藤:私は中国の文化に興味がありましたから。 とくに北京オリンピックや 上海万博についてのテレビ番組を見たあとで、 中国へ留学しようと思いました。 ジョン:私は中国へ留学すれば 中国語が上手になるだろうと思いましたから。 記者:生活環境をどう思いますか。 山田:いいと思います。 記者:どうしていいと思いますか。 山田:安全だからです。 記者:ピエールさんはどう思いますか。 ピエール:私も安全でいい所だと思います。 しかし、問題もいろいろあると思います。 記者:たとえば? ピエール:大学のまわりがちょっとうるさいし、 公害問題もあるし、 留学生にとってあまりいい環境じゃないと思います。 山田:でも、このあたりは大学が多いし、 公園も近いし、留学生にとって便利だと思います。 記者:今住んでいる寮をどう思いますか。 ホワイト:私は非常に満足しています。 マリー :私はあまり満足していません。 記者:このあたりの交通をどう思いますか。 ホワイト:あまり便利じゃないと思います。 記者:こちらの気候をどう思いますか。 山田:だいたい日本と同じぐらいです。 しかし、このごろは暑かったり、 寒かったりで、ちょっと大変です。 記者:みなさんは中国へ来てから 病気になったことがありますか。 山田:ええ。体に気をつけないと、 病気になることがあります。 私は一回ありました。 ナンシー:私は二回ありました。 マリー:私は一度もありません。 記者:病気になったとき、どうしますか。 ナンシー:病院へ行ったり、 大学の医務室で手当てを受けたりします。 記者:大学の生活はいかがですか。 ジョン:初めは大変でしたが、 今はもうすっかり慣れましたからとても楽しいです。 記者:日曜日は何をしますか。 ピエール:映画を見たり、 町へ買い物に行ったりします。 記者:中国人の友達がいますか。 ジョン:ええ、中国人の友達がおおぜいいます。 ときどき留学生寮へ遊びに来ます。 記者:大学の勉強は大変ですか。 ピエール:ええ、授業時間が長いし、 宿題が多いし、とても大変です。 記者:ときどき徹夜をすることもあるんですか。 ピエール:いいえ、 遅くまで勉強することはありますが、 徹夜をすることはありません。 記者:授業は全部わかりますか。 ピエール:わかる時とわからない時があります。 ナンシー:私もわかりやすい講義と わかりにくい講義があると思います。 記者:どんな講義がわかりにくいですか。 ナンシー:速く話す先生の講義がわかりにくいです。 記者:講義がわからない時はどうしますか。 ナンシー:クラスメートのノートを借りて勉強します。 記者:教科書はどうですか。 マリー:教科書は絵が多くてわかりやすいと思います。 山田:私はあまりよくないと思います。 記者:なぜよくないと思いますか。 山田:言葉がちょっと古くて あまり実生活に役立たないからです。 記者:みなさんはふだんよく中国語を使いますか。 佐藤:ええ、中国人の友達が おおぜいいますからよく中国語を使います。 記者:言葉の違いはみなさんにとって大きな問題ですか 佐藤:いいえ、中国の方がみんな親切ですから、 言葉の違いは私たちにとって あまり大きな問題ではありません。 記者:聞きたいことがもっともっとありますが、 時間の都合で、 これでインタビューを終わりたいと思います。 このあとでアンケート用紙を配りますから、 ぜひ協力してください。 今日はどうもありがとうございました。 留学生活についてのアンケート調査 (当てはまるものに〇印を付けてください) 1「中国へ来る前に 中国のことを知っていましたか。」 a よく知っていた。 b 少し知っていた。 c ぜんぜん知らなかった。 2「どうして中国へ留学しようと思いましたか。」 a 中国語が上手になるから。 b 中国の文化に興味があるから。 c その他。 3「今住んでいる寮をどう思いますか。」 a 非常に満足している。 b やや満足している。 c あまり満足していない。 4「中国へ来てから 病気になったことがありますか。」 a 一度ある。 b ときどきある。 c 一度もない。 5「大学の生活は楽しいですか。」 a 楽しい。 b あまり楽しくない。 c 楽しくない。 6「学習環境はいいですか。」 a よい。 b あまりよくない。 c よくない。 7「大学の勉強は大変ですか。」 a 大変だ。 b あまり大変ではない。 c 大変ではない。 8「言葉の違いは あなたにとって大きな問題ですか。」 a 大きな問題だ。 b あまり大きな問題ではない。 c 大きな問題ではない。 9「ふだんはよく中国語を使いますか。」 a よく使う。 b ときどき使う。 c あまり使わない。 10「中国人の友達がいますか。」 a おおぜいいる。 b すこしいる。 c いない。 (単語) インタビュー(interview)会见;记者采访 アメリカ(America)美国(国名) イギリス(葡Inglês)英国(国名) ドイツ(德Deutschland)德国(国名) カナダ(Canada)加拿大(国名) 十数か国 じゅうすうかこく 十几个国家 …名 …めい …名 記者 きしゃ 记者 環境 かんきょう 环境 騒音 そうおん 噪音 公害 こうがい 公害 彼ら かれら 他们 病気 びょうき 病、疾病 そういう 那样的 医務室 いむしつ 医务室 手当て てあて 治疗;津贴 普段 ふだん 平常、平时 違い ちがい 不同 申す もうす 「言う」的自谦语 说 名刺 めいし 名片 山田 やまだ 山田(姓氏) ナンシー(Nancy)南希(人名) 全然 ぜんぜん 丝毫(不)、完全 ジョン(John)约翰(人名) ピエール(法Pierre)皮埃尔(人名) 周り まわり 周围;附近 うるさい 吵闹得慌;恼人 ホワイト(White)怀特(人名) 非常 ひじょう 非常 満足 まんぞく 满意、满足 マリー(法Marie)玛丽(人名) このごろ 近来、这些天来 すっかり 完全、全部 慣れる なれる 习惯 徹夜 てつや 彻夜、通宵 遅く おそく(「遅い」的名词形)迟、晚 全部 ぜんぶ 全部 講義 こうぎ 讲课 話す はなす 说、讲 借りる かりる 借 なぜ 为什么 実生活 じつせいかつ 实际生活 役立つ やくだつ 有用、有益 もっと 更、更加、再稍微 協力 きょうりょく 配合、合作 印 しるし 符号;记号;象征 当嵌る あてはまる 适合;完全合适 稍 やや 稍微、稍稍 (読解文) ホームステイで中国を知ろう 留学生専用の寮で生活している外国人学生は、 中国人の日常生活に触れる機会が少ないので、 中国人の本当の顔はわかりません。 しかし、家の中に入ると、 中国人の意外な一面を知ることができます。 ですから、 中国人の本当の姿を知りたいと考えている留学生は、 ぜひ中国人の家に滞在してみてください。 最近、留学生のホームステイを受け入れたいと希望する 中国人がだんだん増えました。 中国の家に何日も泊まったり、 いっしょに暮らしたりするときは、 「お客さん」ではなくて、「家族の一員」になります。 家庭の中でいっしょに過ごす時間が長ければ長いほど 本当の中国や中国人を知るよい機会になります。 同時にその家の習慣や規則に慣れることも必要です。 はじめに「してはいけないこと」と 「しなければいけないこと」を確かめましょう。 家にはそれぞれの習慣や規則があります。 また中国独特の習慣には、 中国人自身が気づいていないこともあります。 不思議だと思うことは何でも聞いてみましょう。 (単語) ホームステイ(homestay)寄宿在国外普通居民家留学 専用 せんよう 专用 触れる ふれる 涉及;触、碰 本当 ほんとう 真实的、本来的 意外 いがい 意外、想不到 姿 すがた 面貌、身影;姿态 滞在 たいざい 逗留 受け入れる うけいれる 接受;收 泊まる とまる 停泊;投宿 くらす 生活、度日 お客さん おきゃくさん 客人、顾客 一員 いちいん 一员 過ごす すごす 度、过;生活 同時に どうじに 同时、一下子 必要 ひつよう 需要、必要 確かめる たしかめる 弄清、查明 独特 どくとく 独特的 自身 じしん 自身、自己 気付く きづく 发觉、注意到 不思議 ふしぎ 奇怪的、不可思议的