第七課 体力をつけるために みんながばらばらな考えを持って、 勝手な行動をしたのでは、委員会や係の仕事を進めるにも 運動や遊びをするにも、 うまくいくはずがありません。 みんなでよく話し合い、 全員が協力して学校生活を送るようにしましょう。 話し合いの目的は 一人一人が自分の考えを出し合って、 よりよい考えを作り出していくことです。 川村君たちのクラスは先日、 「健康な体、がんばりの利く体力」という目標を決めた。 次のクラス会では どうやって体力作りをするかを話し合うことになっている。 きょうは、そのために、班ごとに考えをまとめることになった。 一班では、班長の川村君が司会をして話し合った。 体力作りをするのに、僕たちの班としては どんなことをしたらいいでしょう。 みんなで考えを出してください。 休み時間に、鉄棒で前回りを五回ずつするといいと思うけど みんなはどう思う? 池田さんのように、 鉄棒の得意な人はいいけれど、 わたしみたいに、不得意な人もいるから、どうかしら。 それに、鉄棒の数も少ないし 順番を待つ間、時間がむだになるわ。 そうかなあ。 。五回ずつしたって、一分もかからないと思うけどなあ。 それに、あまり得意でないひとは、二回でも三回でも、 回れるだけでいいと思うけど。 ぼくは賛成だな。 だけど、鉄棒だけでなく、ほかのことも考えてみようよ そうですね。 鉄棒だけだと、ほかの班の人たちが、使えなくなるかもしれませんね。 大西君が言ったように、ほかに何かいっしょにやれることがあればいいと思います ほかの案も出してみてください。 わたしは、登り棒がいいと思います。 いつも、先生から、このクラスは、みんな腕の力が弱いといわれているでしょう。 腕を使う登り棒なら ぴったりだと思います。 そして、富士山の高さを目標に登る というようにしたら、励みにもなります。 中休みは時間が少ないから 昼休みや放課後を利用するようにしたらいいと思います。 富士山登り棒か、おもしろそうだね。 ちょっと待った。 富士山の高さは、三千七百七十六メートルだろう。 一日、十メートルとしても、約三百八十日かかるよ。 でも、わたしだったら、三メートルのある棒なら つづけて十回は平気よ だから、百三十日ぐらいで登り切るわ。 わたしはひとりひとりの力におうじて登ればいいと思います。 その点では、初めの池田さんの意見と同じです。 それは大事なことね。 それなら、わたしでもできそうね。 そうだ。富士山の高さに近づくことがわかるようにするために、 グラフを作ったらどうかな。 毎日、自分がどのぐらい登ったか、 はっきりするよ。 それから、鉄棒の前回りも、 、同じようにグラフを作って 書き入れるようにしたらいいと思うな。 木下さんの案について、 だいぶ話し合いましたが。 今までの話し合いで、二つの案が出ました 鉄棒と登り棒と 両方やるようにしたいと思いますが、どうでしょう。 賛成。 ほかに意見はありませんか。 意見がなければ、まとめます 一班では、体力をつけるために 昼休みと放課後?鉄棒と登り棒をすることを、 次のクラス会に提案します。 そのとき、鉄棒も登り棒も、 ひとりひとりの体力におうじてすることと、 目標を決めてグラフに記録することをつけくわえるようにします では、一班の話し合いは、これで終わります。 単語体力 ばらばら 委員会 川村 きく(利く) 目標 班 一班 班長 鉄棒 前回り 池田 谷口 不得意 小山 大西 案 木下 登り棒 励み 中休み 平気 登り切る 応じる グラフ 両方 記録 つけくわえる(付け加える) 競走 公民館 一気に 和人 追いぬく 校庭 一周 ゴール 蓄える(貯える) 出し切る もつれる 正一 ラスト 必死 一息 風景 目に入る ワーワー 声援 ひびく(響く) 食いしばる 絞り出す 肩で息をする 追いこみ はあはあ 息が弾む 一歩 一位 とぎれとぎれ(途切れ途切れ) 棒 ささえる(支える) すわりこむ(座り込む) ずきんずきん かっかと ほてる(火照る) いりみだれる(入り乱れる) ゴールイン 平川 紙切れ いっぺんに(一遍に) さあっと 飛び去る 大空 精一杯 さけぶ(叫ぶ)