卒業アルバムの 最初の春のページ 無邪気に笑う私がいる… ―思いきり抱きしめたい この腕を伸ばして― 髪を上手に編めるようになって  マニキュアだってうまく塗れるわ もうあの頃の私じゃない  同じ笑顔はできなくても 手を伸ばす勇気に換えた  ベクトルの行方は あなただけに向かっている  まっすぐに たった一言がいつも言えなくて  泣いてばかりの私を消した 何も失くしてなどいない  同じ笑顔はできなくても きっと言える きっと届く 会いたい夜も 逢えない夜も 超えて 思いきり抱きしめたい  この腕を伸ばして あなただけが握っている  この笑顔の行方を― 今ならもっと  素直に笑える  最初の春に   負けないくらい