コミュニティー新聞への投書:黄砂体験 去年の9月から北京に語学留学しています。 こちらの生活にもだいぶ慣れました。きょうは, 北京から私の黄砂体験を報告します。 ある朝,窓を開けると, 晴れているはずなのに太陽が見えませんでした。 はじめはスモッグかなと思いましたが,あとで, 中国大陸部から飛んで來た砂の砂だとわかりました。 日本でも話題になっている黄砂です。 こちらでは,最近時々空が黄色くなり, 強い風が吹くと,ひどい砂嵐になります。 北京では毎日の天気予報に『きょうの黄砂予報』があります。 日本の花粉情報に似ています。 例えば,けさの天気予報は『雲りのち晴れ,黄砂』でした。 その予報どおり黄砂が大量に降りました。 きょうは自転車で授業に行きましたが, 風が強くなると目を開けていられなくて, 自転車を降りて押して行きました。 私の住んでいる寮では, 部屋の窓やドアが 閉まっていても, どこからか砂が入って来ます。 街では,洗濯物や車が汚れたりする被害があります。 健康への影響を心配する 人も少なくありません。 黄砂の原因はまだはっきりわかっていませんが, 地球の温暖化によって砂漠化が深刻になったからだと言う もいて, 北京では市民のボランティアの植樹がブームなっています。 日本などの外国も協力しています。 このごろは黄砂の被害が韓国や日本, アメリカにも及んでいるという話を聞きます。 この問題は, 私たちみんなの問題として考えることが必要だと思います。