ある日の夜ふと空を 見あげながら歩いている 濁(にご)った鉛色(なまりいろ)の空 星一つない曇り空 無限の色を見かけて 鮮やかな町に憧れて 何かが始まる筈なのに 何もかも変わる筈なのに 戸惑いながら 躊躇いながら 幸せは降って来ないよ 手を伸ばしても触れないよ 思ったようには行かないで 描いたどおりにならないで 雨が上がるのを待っている 夜が明けるのを待っている 何かが始まる筈なのに 何もかも変わる筈なのに 戸惑いながら 躊躇いながら スクランブルを 一人歩いているよ いるよ たまにはビルの屋上(おくじょう)で 黄昏てるのもいいよね 色とりどりの町の灯が 星みたいだ 星みたいだ この町で孤独を抱え それぞれに歩いている 心に灯(とも)した夢の灯は 星みたいで 星みたいで 綺麗だね わすれないでいて 消さないでいて