誰よりも速く翔けてゆけるなら どんなものにも負けないと信じていた 何が大切か考えもつかず ただ夢中でいただけど気づきもせずに 立ち止まれ 振り向け 我を追うその影 この翅が忘れた 夢の深さ とり残したもの探すため 駆け戻る姿無様でも良い 叫ぶように書いた言の葉で 誰かの明日を飾りたくて 考えることさえ止めないのなら どんなことでも解ると言い聞かせてた 追いきれない時の流れの速さ ただ怖れていたことを認められずに 思い出せ 我らの 生きている証は この翅が舞うべき 空の高さ 開いた扉の向こう側 飛び込む光が眩(まばゆ)くても 決してこの眼は閉ざさずに 時代のすべてを焼き付けよう 誰よりも深く 誰よりも高く 何よりも清(きよ)く 何よりも強く 風をゆく者の血に懸けて 競(きそ)うが定めのふたりだから どれほど世界が代わろうと まみえるその度感じられる 互いの瞳で交じり合う その景色こそが真実だと