はるかな道を超えて ぼくはここへやってきた 重いかばんを捨てて 残したものは何もないはず 窓を明かり いつものとおり 愛していた部屋の空気 開けたままの本のページ 灰皿のには煙草の吸い殻 ぼくは振り返れずに 誰かの呼び止める声にも この手でドアを開けて 新しい道を見ている きっと君はいつものとおり テレビを見て一人笑い 飲みかけのお茶を置いて ベルの音にまた立ち上がる きっと君はいつものとおり テレビを見て一人笑い 飲みかけのお茶を置いて ベルの音にまた立ち上がる はやる心を澄ませば 何かの前触れ感じている この不思議な気持ちを 今君に伝えよう