立ち止まっていたあの夜 寂しそうな三日月見て 欠けてく灯りは 静かに 小さな手のひら照らした 重なり合うときを 今 地平の彼方に 浮かべて 見つめて かすかに揺れてる風は 耳元の懐かしい声で きらり 注ぐ光は 手のひらで踊り つづけてる ひらりひら 常緑の樹の下に 隠れたイメージ 今でも思い出すよ 足跡を辿り つづけている アスファルトはもう冷たく 太陽の知らせを待つ 石ころをけりとばした 春仄めかす坂道で 重なり合うときを 今 地上の波間に 浮かべて 見つめて かすかに落ちてくる雨を 涙に見せかけていた日も かげり のぞく光を 指の間から覗いている 真珠のような嘘も 真二つに割れるのなら 雨も風も光も まっすぐに受けていくから 今も揺れてる風は 耳元の懐かしい声で きらり 注ぐ光は 手のひらで踊りつづけてる ひらりひら 常緑の樹の下に 隠れたイメージ 今でも思い出すよ 足跡を辿りつづけている