名前すらない感情は 心のなかで膨(ふく)らんで 小さな焚き火を灯(とも)すので それを小さな歌にして 真夏の夜空に打ち上げた ペンキで塗(ぬ)った空のした 僕は一人で待っていた あんまりそれが寂しくて それを小さな歌にして 君と一緒に歌うのだ それはワルツになって 君の未来を眩(くら)ませる いまはそれでいいのさ このぬくもりの中では そっと君が教えてくれた うまく生きる術(すべ)とか 短(ゆじか)く意見(いけん)をまとめて わかりやすく伝える術とか いわゆる色々なアレとか それはワルツになって 僕の未来を鈍(にぶ)らせる いまはそれでいいのさ この幻(まぼろし)の中では 君と一緒にダンスして 夜を越えてゆくこと それは所謂(いわゆる)ロマンとか そういう理想論(りそうろん)ではないのさ ただ僕は一人では生きてゆけないということさ それはワルツになって 僕らの未来を濁(にご)してく いまはそれでいいのさ この幻(まぼろし)の中では ワルツになって 演奏(えんそう)を止めるから いまはただ手をとりあって 踊り狂(くる)えば いいのさ