空は赤く 鳥居の向こう 夕焼け空 影が伸びて 誰の顔もわからぬほどに もうおうちに帰ろうやと 呼ぶ声を待っているの 遠くで誰かこっちを見てる ひらり振り向いたは狐面 あなたは誰 あなたは誰 どこか寂しそうな狐面 淡い紅のかんざし挿して 心配そうに見上げる顔は 美しくきらきらと———— きらめいて 袖の端少し 握りついて来る 二人繋ぐ夕暮れ 気がつけば家の前 一人